休日はアッと言う間に過ぎ去り
仕事日は「エーッ!まだこんな時間!!」と
時計につぶやき・・・
休日前はワクワク、出勤前夜は憂鬱なのは
私だけでしょうか・・・
楽しい時間は短く、辛い時間は長くと
同じ一日でも一日の感じる時間に差が生じます。
正確な時間に対して
体感する時間は人や状況によって大きく違いますが
なぜ
時間という同じ時間でありながら
長く感じたり短く感じたりするのでしょう。
体感時間の謎
数年前の報告になりますが
脳科学的な一例を挙げてみます。
米ミネソタ大学の研究者達によると
猿を使った実験ですが
毎日、両目を動かす運動をさせ
時間の感覚が一定ではない理由を解明したようです。
説明しますと
脳には数多くの神経細胞が存在していて、
その結びつきによって情報処理・情報伝達され、
「記憶」が定着します。
この役割を持つ神経細胞が
「ニューロン」と呼ばれるものです。
3ヶ月の間
毎日両目を1秒ごとに左右に動かす運動をさせ
ニューロンの働きを記録した結果、
目が左右の動きを記憶し始めるにつれ
ニューロンは、活発には働かなくなりました。
その際の眼球は
次の左右の動きを予測して目を動かしていますが
実際の1秒間よりも、早く目を動かしています。
逆に、いつまでも
ニューロンが活発に働いていた猿においては
実際の1秒間よりも、長くとらえていました。
つまり
単調な動き、興味がないものになると
脳の神経細胞が不活発になってしまい
1時間経過したつもり(感覚)が
実際には まだ1時間も経っていないと言う事で
時間の進みが遅い感覚で、時間が長く感じます。
逆に
充実な動き、興味があるものになると
脳の神経細胞が活発であり
1時間経過したつもり(感覚)が
実際には すでに1時間以上経っていると言う事で
時間の進みが早い感覚で、時間が短く感じます。
と、解明したと言います。
そして
今回の実験により、将来的には
時間を感知する神経連絡の通路に
少し手を加えることにより
「時の感覚が
自由に操作できるようになる可能性が明らかになる。」と・・・
「時の感覚」が
自由に操作できるようになれば
ストレスも減りそうですね。
猿の実験データが
人にも当てはまるのかが問題ですが
ひとつのデータ、メカニズムとしては、
理解できるものがあるのではないでしょうか・・・
「楽しい時間はすぐに過ぎ
平坦な仕事をしているときは
時間が経つのが遅いと感じる謎」からでした。
出典元:IRORIO
体感時間のズレ
時間感覚のズレが
脳と関係があるのは間違いないと言われています。
脳科学以外の心理学など様々な分野でも
体感時間のズレは研究されていて
時間経過に向けられる注意(目)、身体的代謝、感情の状態、
味覚や聴覚や視覚からの影響、同じ時間の間に体験する数など
時間の長さに影響を及ぼす要因には複数あると考えられています。
●時間経過に向けられる注意(目)が高い
時間に強い関心を持ち
時計とにらめっこなどの様な時は
時間経過に注意が向いているので、
時間が長く感じられます。
●時間経過に向けられる注意(目)が低い
時間に関心がなく、時間に目を向けない
時間の経過以外の事柄に注意が向けられ
時間は短く感じられます。
身体的代謝の影響でも同じく
●身体的代謝が落ちているとき
身体のエネルギーを使わなかったり
苦痛感やストレスを抱え込むと
時間の長さの知覚の基礎代謝が落ちるため
時間が長く感じられます。
●身体的代謝が激しいき
運動したり、遊んだり、
面白いことをしたりして興奮すると代謝は激しく
時間の長さの知覚の基礎代謝が上がり
時間は短く感じられます。
基礎代謝が上がると、体感時間は早く進み、
時計遺伝子(体内時計をつかさどる遺伝子群)の
代謝も促進されていることがわかり
体内時計との関連性もあるようです。
仕事も同様に、興味を持った一日なら
時間の過ぎるのが早いという事です。
一日一日を大切に
日本人は働き過ぎで生産性は上がらないという
宿命とも言える問題があり
休日の少ない事が原因とされていますが
休日中に
生活のリズムを壊さないよう心掛け
気持ちを切り替えて仕事に行ける態勢が必要です。
時間を意識すれば時間は存在し
意識していない間の時間は存在しない感覚・・・
楽しいことに夢中になると
時間を忘れてしまうと言う事ですね。
楽しい時間を長くすることや
辛い時間を短くすることは難しいことです。
誰でも平等な時間です。
自分のモチベーションを上手く工夫して
一日を大切に満喫しましょう。
ホッと一息つく時間も必要ですよ。
今日も一日、安全にいってらっしゃいませ・・・
コメント